好きとごめんのその先に


“みんなに回してね”とつけられたタイトルのメール。



“3年A組 佐伯夕梨亜の事実↓↓↓”



1行目のその文章の矢印の下。



「な…何これ…!?」





家の前で抱き合う男女の写真。



…それは紛れもなく、…わたしと忠見さん。



泣いて帰ったあの日の写真だ。






“葛原奏多という彼氏がいながらも、他の男とキス”



そう続けられた文の次には、その文字通り、彼とのキス写真。





“佐伯夕梨亜は、2人の男を誑かす最低の女”



最後に、そう書かれていた。
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