好きとごめんのその先に


「こいつがこのメールを回した張本人だ」


「え…?」



奏多に背中を押されて、前に出てきた女の子。



「………」



ショートカットの可愛い感じのその子は、不貞腐れて何も言おうとしない。




「…こいつの名前、高山ミユ」



呆れて口を開いたのは、奏多。



「ゆりちゃん、分かるだろ」


「え…?」



突然話を振られ、彼女に視線を移した。






高山…ミユ…





初めて聞く名前じゃない。



それに、どこかで見たことがあるような……
< 314 / 428 >

この作品をシェア

pagetop