好きとごめんのその先に
「……あたし、悪くないし」
それは目の前の人からの言葉。
「…だってこの人、平気で人の心を弄んでいるんだもん」
そう言い、わたしを指差す。
「葛原くんがいるのに、…好きでもない彼と毎晩一緒にいて、突き放そうともしない。
…挙げ句の果てに、彼の気持ちを利用してキスなんて…っ
……ッわたしがどれだけ頑張っても…っ、あんたのせいで誠斗くんは振り向いてくれないの…ッ!!!」
………あ……!!