好きとごめんのその先に


「……あたし、悪くないし」



それは目の前の人からの言葉。




「…だってこの人、平気で人の心を弄んでいるんだもん」



そう言い、わたしを指差す。






「葛原くんがいるのに、…好きでもない彼と毎晩一緒にいて、突き放そうともしない。

…挙げ句の果てに、彼の気持ちを利用してキスなんて…っ



……ッわたしがどれだけ頑張っても…っ、あんたのせいで誠斗くんは振り向いてくれないの…ッ!!!」









………あ……!!
< 316 / 428 >

この作品をシェア

pagetop