好きとごめんのその先に
彼女の罵声が、教室中に響いた。
…その瞬間、わたしの頭の中で、ひとつの線が繋がった。
この子、前に忠見さんと一緒にいた子だ。
彼を慰めているという…
「…どうせあなた、わたしが誠斗くんのいとこだってこと、今頃気付いたのでしょ。
…ほんとに彼に興味がないのね。ムカつく」
「………」
鼻で笑った高山さん。
ズバリと言い当てられ、わたしはまた何も言えない。
「わたしは小さい頃からずっと好きだったのに、…いつの頃からか彼は、あなたのことばかり。
…それでも、彼が幸せならいいと思ってた」
「……」