好きとごめんのその先に


「んっ…!?」


「…っ」





勢いよく、奏多に迫った。




掴んだ胸ぐらに、思わず力が入る。






ずっと求めていた、この感触。





…これがわたしたちの初めてだなんて、どうかしてる。







「…っ!」


「……」




すぐに離した唇。




見開く奏多の目を、至近距離でまっすぐ捉えた。
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