好きとごめんのその先に
「そういうことは中でしなさい」
「!!」
「!!?」
突然の声に、わたしたちの体が勢いよく離れた。
「な…何でパパがここに…!?」
すぐ間近に、腕を組んで立つパパ。
「…何でって…仕事から帰ってきただけなんだが」
「え…」
ふと振り返って見てみれば、わたしの家。
……周りも見えていなかったなんて、なんたる不覚…
「外はだめだ。誰が見ているか分からないだろ」
「はーい…」
パパに叱られ、奏多はしゅんとする。
はぁっとため息をついたあと、カリカリと頭をかいた。