好きとごめんのその先に


「それよりゆりちゃん」


「?」



コホンとひとつ咳をして、奏多がわたしに向き合った。




「俺、まだまだガキだし何の取り柄もない奴だけど、これからちゃんと勉強して、就職して、一人前の男になるから」


「うん」


「だから…」


「…?」


「だからその時は…











俺のお嫁さんになってください」


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