好きとごめんのその先に
……ちょっと待ってよ。
「……ねぇ…わたしの気持ちは…?みんなで勝手に決めちゃったの…?」
みんなで寄って集って、一体どういうつもり?
“結婚しろ”、“はい分かりました”って、そううまくいくと思った?
一体いつの時代の話をしてるの…?
こんな理不尽な話、納得できるはずないでしょ…
「ねぇパパ。どうしてこんなことをするの?…奏多のこと、認めてくれたんじゃないの?」
ほんの一週間前の話だったのに。
「…悪いな。夕梨亜の気持ちはわかるけど、これとは話が別だ」
そう言うと、パパはわたしから目を逸らした。
……別って、なに…?
奏多ならいいって言った言葉、あれは嘘だったの?