夢宵奇譚-保健室の女王?-
彼女が1年生の時に保健委員だったと言う事もあってか、結構仲良しの分類に入ったりも。


「ハルちゃん……前にさ、小説を投稿出来るサイトに作品を載せてみたって話したよね?」

「……? ええ、言っていたわね。上手く行っていないの?」


唯ちゃんはペコリと頷くと、俯いたまま声を震わせながら言った。


「作品を読んだって人から感想掲示板に書き込みがあったの。何件も。
でもね、全部……全部……嫌がらせだったの」


唯ちゃん曰く、その内容は唯ちゃん自身を否定する物ばかりだったと言う。

“こんな作品を載せるなんて頭おかしいんじゃないの? 正気の沙汰とは思えない”とか、“そんな自己満足作品よそでやれ”とか。

ひどいものだと“運営元にこう言うモラルのなっていないバカみたいな使い方をする人間がいる事を知らせたい”と。
< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop