Re:alism
訳の分からない偶然が重なって



『じゃあ会おうよ。〇〇駅前の時計台の下で、明日夜7時ね。じゃあもう家帰るから。おやすみー』


「…は?えっ明日───…って…」


何故か、会うことになった。



────そして次の日


隣のクラスの万里は、朝のホームルーム終了直後に私の教室に飛び込んできた。


「美っどうだった?先輩の…」



万里は、私が先輩に告白することを知っていた。


そして、昨日先輩にメールしたと思っている。



「…それが───…」


間違えて迷惑メールを送ってくる会社の、何も知らない人間に送ってしまったなんて…口がさけても言えない!


「…寝ちゃって!送れなかった…の。」


「はぁー?何それっ!!…じゃ今日送りなよっ絶対ね!」


「あ──…ぅん──…」



「じゃあ私1限、移動だから。また部活でねっ。今日は6時半までだってさ。」


「うん、また…。」



…6時半…


それから駅まで行けば、丁度7時だ。



「…でも…」



昨日の約束を思い出す。


断る権利を与えられなかった為、ほとんど一方的に終わった昨日のメール。



本当は…


怖いし、会いたくないのに…。


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