Re:alism
「…じゃ。」


『美っ…』



「…まだ何か?」


『こっち来いよ↑────ガツッ』



ピッ!!


「未成年だっつ───の!」



私はベッドに倒れ込む。


「はぁ───…これが現実、か…。」



────1時間後


「…寒」


私はいつの間にか寝ていて、寒さに身震いして反射的に起きた。



───携帯が光ってる…。


先程の祝詞との会話を思いだし、嫌気な顔で手に取った。



「どうせまた祝詞さんが変なこ…と…」


それは、私の予想を良い意味で翻す相手からのメールだった。


「曽野先輩だ…」



自然と高鳴る鼓動


画面に映し出されたその名前を見るだけでも、嬉しさが込み上げてくる。



『今暇?俺は暇。』


という極端な内容。

…といっても40分前に送られてきたメール。

…40分前の“今”は、今でも有効だろうか──…



───そして1時間ほどメールして、先輩からのメールが途切れた。


「寝ちゃったのかな…?」


こういうことは、毎度よくある。


でも決まって次の日『昨日寝た!ごめん;;』ってメールがきて、それからまた続くんだ。



とりあえず“今”が有効で良かった、とホッ とする。



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