Re:alism
…何だったんだ今の…
明らか睨まれた…よね?
もしかしてあの先輩が────
ドンッ
「痛っ…てあれ?美じゃん。こんな通行人の妨げになるとこでどうしたの?」
靴を履き替えた万里が後ろから衝突。
「…今さぁ…何かすっ───」
「てか、おはよぅ。」
「あっおは…で、何かすっごい知らない先輩に睨まれて、曽野先輩とられてっちゃって…」
「は?!睨まれてとられて…って何やってんの!やられたらやり返すさぁ!!」
万里は明らか状況を理解していないまま、美の手を引っ張り早歩きを始めた。
「待って!本当に待っ…」
「待たない!素直に譲っちゃうとか…そんなの絶対駄目だって」
「目力…恐いぃ~っ!!」
急に万里の足がピタッ と止まった。
「…目力?」
「うん…凄い睨まれたの。それに多分…あの先輩も曽野先輩のこと…」
何だか分かる気がした。
あんな行動力(目力も)さすがにないけど、私だって…
好きな人が他の女子と話してるの見ると嫌だもん…。
だからあの先輩もきっと…曽野先輩のこと、好きなんだ
「…それ、もしかして朋恵先輩かな…」
「朋恵先輩?」
「うん。中学一緒で今も仲良しなの。“早南朋恵”先輩」
「はやな…その人だっ曽野先輩も言ってた!!」
明らか睨まれた…よね?
もしかしてあの先輩が────
ドンッ
「痛っ…てあれ?美じゃん。こんな通行人の妨げになるとこでどうしたの?」
靴を履き替えた万里が後ろから衝突。
「…今さぁ…何かすっ───」
「てか、おはよぅ。」
「あっおは…で、何かすっごい知らない先輩に睨まれて、曽野先輩とられてっちゃって…」
「は?!睨まれてとられて…って何やってんの!やられたらやり返すさぁ!!」
万里は明らか状況を理解していないまま、美の手を引っ張り早歩きを始めた。
「待って!本当に待っ…」
「待たない!素直に譲っちゃうとか…そんなの絶対駄目だって」
「目力…恐いぃ~っ!!」
急に万里の足がピタッ と止まった。
「…目力?」
「うん…凄い睨まれたの。それに多分…あの先輩も曽野先輩のこと…」
何だか分かる気がした。
あんな行動力(目力も)さすがにないけど、私だって…
好きな人が他の女子と話してるの見ると嫌だもん…。
だからあの先輩もきっと…曽野先輩のこと、好きなんだ
「…それ、もしかして朋恵先輩かな…」
「朋恵先輩?」
「うん。中学一緒で今も仲良しなの。“早南朋恵”先輩」
「はやな…その人だっ曽野先輩も言ってた!!」