Re:alism
「記念日っ…///」


『…あ!記念日っつったら明日か!どうせなら明日まで我慢しときゃ良かったな』


「もー…恥ずかしいことばっか言って!」


『ははっ。てか前もって言っとけよなーそういうことは!で、明日は何時に会える?何か買ってやるよ』



「あー…明日は絶対に真っ直ぐ帰れってお母さんが;;;久々に家族揃うしだし。だからちょっと…プレゼントはまた後日お金のある時にねだりますね♪」


『…まぁ仕方ないな。じゃあ明日は夜電話しろよ!てか俺は常に赤字人間だから金の心配はすンなっ♪』


「(常に…ってヤバいんじゃ…)本当すいません…じゃもう寝ますね。今日はその…嬉しかったです。…祝詞さん、おやすみなさい」


『…おやすみ』



ピッ


「…祝詞さん、かぁ───…」



────そして次の日


学校に着くと、友達何人かからプレゼントを貰った



…皆本人より覚えてるし…(泣)



そして廊下を歩いていると曽野先輩が友達と前から歩いてきた


「あっ何か久しぶり」



先に声を掛けられた


「久しぶり…です」



先輩達は冬休み前には部活を引退していたし、進学やらで忙しくすれ違うことも少なかった


正面に立って話すなんて懐かしいと思うくらい



「そういえば今日誕生日…だよね確か?おめでと」


「はいっありがとうございます…」



…まさか先輩にも祝ってもらえるなんて───



友達の話だと、私はその後の授業でほとんどニヤついていたらしい…。


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