Re:alism
数秒後やっと離れた唇


「…っお兄…何するの…っ」


私は肩を震わせながら唇を押さえた



「…本当は今日こんなことするつもりじゃなかった…でも───」



再び近付いてくる


「何…っ」


腕を掴まれ、ベッドに押し倒された



その上に股がるお兄ちゃん


「ごめん美…」


その一言と同時に、カーディガンのボタンを外し始めた



「何やって…やめっ…」


必死の抵抗も虚しく、次は制服のチャックに手を掛けた



────ピロピロリン♪


突然静かな部屋に響いたのは机の上の私の携帯



お兄ちゃんはすぐ立ち上がり、その携帯を開いた


「メールか…」


「ちょっ止めてよ!私の携帯勝手に…っ」



私の声を無視して操作している



「“何時頃なら電話できるー?”だってさ。…彼氏?」


「そうっっだから返して!!」


「えーと名前は────祝…詞…」



やっと携帯を取り返した



「…てか、これ沢瀬祝詞?」


「…え?何で祝詞さんのこと…」



「やっぱそうなんだ───…俺、こいつのこと嫌い。」



「…は?」



意味分かんないんですけど…;;;


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