隣の浬世也くん〜その時彼は何を思ったか〜
母さんが死んだ
元々丈夫な人じゃなかったけど…
まさかこんなに早く死ぬなんて思わなかった
親父は連日浴びるように酒を飲んで寂しさを紛らわしていたけど
俺は何で紛らわせばいいんだろう?
俺の顔は母さんソックリだという
『浬世也くんはお母さんにソックリでとっても美男子!』
っとか近所のおばちゃんにしょっちゅー言われるけど
自分ではわかんねー
鏡を見ても母さんは女で俺は男だから似てんのかわかんねー
わかんねーけど、なんとなく鏡は見なくなった
だからその日から髪型はネグセット
え?それ何って?
うるせーなぁ〜
寝癖だよ寝癖