隣の浬世也くん〜その時彼は何を思ったか〜




「浬世也がそこまで千恵美おねーさんのことが好きだったなんて!
気づいてあげられなくて、本当にごめんねぇぇぇ~~~!!!」


涙目になってそう大きな声で叫んだ菜々子


やっぱり菜々子は菜々子だった


俺は吉本並にその場でひっくり返った



「でもそこまで思ってるなら伝えた方がよくない?」


「はは…そうかな?」


「そうだよ!もしかして千恵美おねーさんだってホントに浬世也が好きかもしんないじゃん!?」



んなわけねーだろ!!
っと心で突っ込んだけれど言わないでおいた



そうして半ば押し切られるように俺は千恵美おねーさんに告白することになる


もちろん結果は『ノー』


当たり前だけど呆気なく振られる


付かなくていい傷がついた俺


好きじゃなかったけど地味に傷つくぞ…



だけど問題はそこじゃない
俺の気持ちだ


これ以上深みにはまる前になんとかこの気持ちを押さえ込まなくては










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