隣の浬世也くん〜その時彼は何を思ったか〜
高2の俺
高校2年のクラス替え
菜々子と工藤が同じクラスに
しかも隣の席になった
俺にとっては完全に悲劇
運命の歯車は完全に俺を置き去りにして回っていく
「浬世也~!もーどうしよ!斗真くんが隣にいるの!めっちゃカッコいいよぉ~!」
「あっそ~よかったね~」
「これはチャンスだよねぇ~…」
「……告れば?」
「え?それは無理だって…フラれるもん…」
菜々子は眉をハの字にしてそう呟いたけど
むしろさっさと振られて欲しい
工藤が菜々子を相手にすることは無いって思ってる
実際、隣の席でいたって菜々子を見ようともしない工藤
でもどうしてだか不安で不安で
俺は焦ってたんだ
だから菜々子をけしかけた
「告ってさ、振られても友達になってもらえばいいじゃん」
最良のアドバイスをしたと思ったんだ