隣の浬世也くん〜その時彼は何を思ったか〜
バカだな
今ごろ不安の原因に気づいても遅すぎる
自分で自分の首を締めてしまったんだ
菜々子を工藤から遠ざけようとして
反対に工藤を菜々子に近づけてしまった
あいつは…
工藤は俺と似てないようで
よく似ていたんだ
あいつは中学の時の俺
菜々子と出逢う前の俺だ
女を女と思っていなかった
特別な存在の意味なんて知らなかったんだ
それを工藤が知ったらどうなるかなんて
そんなのわかりきってる