秒殺☆KILLER
プロローグ
飛我家、先祖代々伝わって来た忍の血。

小さい頃からお父さんお母さんに流派を叩き込まれてきた。

敵の来襲のせいで転校ばっかりの毎日。

友達もろくに出来ない。

そんなある日。

「燕、これからは貴方一人で生き抜いていくのよ」

「私達がお前に教え込んできた流派、忘れるんじゃないよ」

そう言って、子供の私を守るためにその身を削ってまで戦ったんだ。

そんな私ももう十七歳。

とうとうちゃんと住める場所が見つかった。


 秒殺☆KILLER
  プロローグ


真新しい制服と学校生活。
なにもかもが新鮮さで満ち溢れていた。

「(自己紹介はなんて言おう・・・)」

私、飛我燕って言います。
苗字は飛ぶ我と書いてひゅうが、名前はつばめって読みます。

今日から空透学園に通う事になった高校二年です。
良く『飛我はですます口調だよね』って言われます。

そんな私、この学園に通うと同時にちょっぴり目標をたてました。

それは、

「(ま、まずは友達を百人作るぞ・・・!!)」



お友達が欲しいです!!



よく、『○学生になったら〜友達百人作るぞ』って歌ありませんでした?
私、それを見習うことにしました。

あ。

でも私、友達の作り方が分からない・・・
どうしよう・・・根本的な所をミスしてた。



「飛我さん、ここが貴方のクラスですよ」



教頭先生に連れられてやってきた私のクラス。
や、やっぱりこの瞬間は何度経験してても緊張する。

「じゃあ私が合図したら入って来て下さいね」

「は、はいっ」

そういうと先生は私を残してクラスへと入って行った。

ひ、一人は余計にドキドキする・・・



『おはようみんな、今日は朝からビッグニュースがある』



ビッグニュースって絶対、私のことだよね。
なんかそういうのって嫌に緊張する・・・

『今日からこのクラスに新しい仲間ができることになった、もう来て良いぞー!』

こ、これ合図?
合図だよね?

私は恐る恐る教室の扉を開けた。



ガララッ・・・



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