秒殺☆KILLER
「(あ”〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!///)」

来たっ!!
なにかビビッとくる単語が出てきましたっ!!

ち、ちょっと頬の火照り様が尋常じゃないです!!

「(駄目だ、私多分この後テスト白紙で提出だ!!)」

飛我燕、私はまだ高校二年生になったばかりの十七歳。
恋を一度もしたことがない。

・・・前言撤回。

「(な、泣きたいっ!)」







生まれて初めて、恋と言うものを知りました!!







いや、でもちょっと待って。

き、昨日会ったばかりですよ?
一晩一緒に寝ただけで・・・って、わ”〜〜〜〜っ!

今のなんかいやらしいっ!!ごめんなさい取り消しますっ!!///

「(お、落ち着こうっ!!集中っ!!)」

右手の人差し指を額に当て、目を閉じる。いや、やっぱり目を開く。
黒板を見つめて、深呼吸・・・深呼吸・・・



「・・・」



・・・無理、無理無理無理。

一旦、途切れた集中を戻すのは困難です・・・
もー、全部これ・・・





「(桜君〜〜〜〜〜〜っ!!!)」





私、もしかして一目惚れしたのでしょうか!?
し、忍暦十七年。

とうとう私にも青い春がっ!?

う、嬉しいのか恥ずかしいのか、混乱もいいところです!!


 * * * 


「燕ちゃん出来たー?」

「ボロボロでした・・・」

地獄のテスト後、私は欄ちゃんとキミちゃんでランチを一緒に食べています。
もうテスト中は桜君のことで頭がいっぱい。

英語の単語が入る隙間もなかったです・・・

「君子は?」

「意外とばっちり」

「マジ?私も!なんかねー今回のはスラスラといけちゃいましたね」

そ、そんな・・・

二人共、勉強してないって言ってたじゃないですかー!
私だけこんな最悪な・・・(泣)


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