秒殺☆KILLER
「秘書って・・・秘書っ!?」

「そー、俺専属の秘書!!」

いやいやいや、なんで私がっ!?
第一、そんな大役を私なんかに任せていいの!?

「わ・・・私は構いませんけど・・・」

「けど?」



「そんな大事な仕事、私に任せて・・・良いんですか?」



私、おっちょこちょいだし、間違えるし。
敵だって、いつ現れるか分からないし・・・

「あ、今なんか心配したでしょ?」





ドキッ





桜君は、なんでも見通してしまう。

「飛我」

私の隣に座った桜君。
桜君は私の肩に腕をまわした。

ぐんっと近まる距離。

「飛我は、なにが得意?」

「得意?」

「俺は、鈴の音で敵を欺くのが技」

に、忍法のこと?

飛我家の流派・・・





『私達が教えた流派、忘れるんじゃないよ』





「・・・私は、風と色を使います」

「流派?」

「は、はい」



「・・・ちょっと、戦ってみる?」



え?

「どれだけ飛我が強いか、確かめたくなっちゃった♪」





―――――チリン





「ッ!!」



早速、鈴の音!?




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