秒殺☆KILLER



ザッ!!



私はソファから、というか桜君から、素早く離れた。
なんか・・・半端無く殺気を感じた。

「飛我、俺、飛我のことは大好きだけど・・・」



・・・チリン





「―――――容赦は、しないよ」





「ッ!!」

私はスカートのポケットから手裏剣を三枚、取り出そうとした。

その瞬間。





キイィィッ―――――ッッン





「ッ!?」

み、耳が痛い・・・っ!
こ、これ本当に鈴っ!?



まるで超音波みたいっ・・・!!



「(耳抑えてても、鼓膜をやられてる・・・!)」





「後ろががら空きなんだけどー?」





「っ!!」

なるほど。

敵が音で欺かれている隙を見計らって攻撃する・・・



なら。



「・・・っ忍法・迷色燕ッ!!」





その音を止めればいい―――――っ!!





「燕・・・っ!?」

それも、相当な数だ。

生徒会室が歪んで見える。
しかも―――――。

「・・・だんだん目が痛くなってくるでしょう、桜君」

「刺す様にね・・・飛我、可愛いくせに出す技が強烈ー♪」

結構、これは・・・キッツいな。
立ってるのも精一杯なぐらいだ。



う〜、空まで紫に見えやがる・・・っ




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