秒殺☆KILLER
「い、いやでも桜君は敵っていうか・・・敵じゃないっていうか・・・」

て、敵じゃないでしょ!!
むしろ味方っていうか・・・

「まぁ、一応俺達、戦ってたんだからさぁ〜」

ポリポリと頬をかく桜君。
ま、まだ目って痛むのかなぁ・・・?

「と、とにかく目は大丈夫なんですねっ?」

「あ、それって俺のこと心配してくれてんの?栗花落、嬉しぃ〜♪」





ギュッ!





「ッ!??!///」

急に私はうでを軽く引っ張られ。
強く暖かく、というか熱いくらい。





いつのまにか、桜君に抱きしめられてました。





「は、離して下さいっ!!///」

「飛我が俺の秘書になるまでは、は〜な〜さ〜な〜い〜♪」

「ぇえっ!?///」

そういうと桜君は私を抱きしめたまま、歌い始めた。
それも、





「ひゅ〜が〜はっ俺の〜♪邪魔をしないっでぇえ〜っ♪」





「ぇ、ぇえっ!?///」

「俺達はこれからっ!旅に出るぅ〜♪」

「ちょ、ちょ、ちょっと!?」

なんて、気楽に替え歌を歌ったりして。
最初はすっごい恥ずかしくて死んじゃいそう(いや、死んじゃ駄目だ!)だったけど・・・





よく聞いてみると、桜君の声は意外と高かったです。





凄く声のコントロールが上手だし、綺麗だし。
なんだか・・・そんな歌の上手な桜君にも心惹かれました。



桜君は、なんでも出来る人なんだなぁと思った。



「ほらっ!飛我も歌って!!」

「ぇ、わ、私もっ!?」

「つゆ〜りはっ!ひゅうがのこっとが〜ぁ〜♪」

「つ、つゆ〜りはっ・・・?」

「つゆ〜りはっ!愛してるぅ〜☆」

「愛して・・・って、ぇええっ!?///」


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