秒殺☆KILLER

二、モテの巻き(後編)

飛我燕、とうとうモテを求めてここまでやってきました。

・・・が。

「燕ちゃん・・・俺とドロンしない?」

ひょんなことから偉い事になっちゃってます。
なんか、しかも、ドロンっ!?

も、もしかしてこのありえない髪の色の人も忍びっ!?

お、お母さんお父さん。
私・・・だんだんモテが分からなくなってきました!!


 秒殺☆KILLER
  二、モテの巻き(後編)


「次っ!ツッチーだよ!!」



え。



「わ・・・私ですか?」

「そーだよー!思う存分、自己紹介して☆」

お、思う存分ですかっ!?
どんだけ私話せばいいんですか!?

・・・と、心の中で叫ぶ私を気にせず、林田さんは爽やかな笑顔を私に向ける。

「え、えーっと・・・」

しかも緊張しまくっている私とは裏腹に、目の前の男の子達は私の自己紹介を待ち構えている。

止めてっ!!
むしろ緊張するからっ!!(泣)

「えー・・・ひ、飛我燕。じゅ、じゅーなな才・・・血液型は・・・」

な、なんだったっけ?
AかOだったんだよね。

「た、確かA型・・・星座は、双子座っ」

趣味!
最後だよ、最後ッ!

林田さんはショッピングでキミちゃんがケーキバイキング。
わ、私もカタカナな趣味をッ!!

「しゅ、趣味は・・・」

「趣味は?」

一人の男の子が言った。





「趣味は・・・ゲーム・ザ・花札ですっ・・・!!」





『・・・』

か、カタカナな趣味なんて何よっ!?!?
なにがあったっけ!?

あ、サイクリングっ!!(今頃)

「じゃあ女子の自己紹介も終わったところで、次は男子に移りたいと思いま〜す☆」

「(駄目だ私・・・)」

林田さんのナイスフォローのお陰で私はそんなに恥をかかないですんだ。
ありがとう・・・っ!!

「はい、次は俺!俺からねっ!」

すると真ん中の男の子が喋り始めた。

「武川学園高等部、長谷川真治!もうすぐ18になりまーす!サッカー部で、趣味もサッカー!」


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