秒殺☆KILLER
なんだか変なハプニングもあったけど、私は気を取り直して席に戻ることにした。



すると、



「・・・あれ?」

「あっ!やーっと帰ってきた!!」

「燕ちゃんはこっちこっちー!植島のと☆な☆り☆」



私のいない間に、みんなの席がゴチャゴチャになっていた。



「な、なんで?」

焦ってる暇も無く、梢さんは説明し始めた。

「合コン恒例!途中席替え〜っ☆」

「(せ、席替え!?)」

あまりにも急な出来事で少し私は混乱気味だった。
と、とりあえず植島さんの隣に座ろう。

「・・・」

静かーな植島さん。
私はふと植島さんの方を盗み見た。





パチ。





「っ!!///」

め、目がまた合った!!
合っちゃった!しかもこれ二度目!!

なんか・・・嬉しいかも。

「はい、じゃあここでまたまた合コン恒例、ポッキー王様ゲームしたいと思いまーすっ♪」

王様ゲーム?
なんか一度か二度かは聞いた事あるような、ないような。

私は植島さんに聞いた。

「王様ゲームって?」

「・・・やってみればその内分かる」

その内分かるって・・・

そうこうしている内にお店の人が何かを持ってきた。
グラスの中にポッキーが六本、入っていた。

「では、全員一声に取ってよね!」

「ラジャッ!」

「りょーかーい♪」

え?え?

な、なにしたらいいの??





「一本、好きなの取ればいいだけだから」





う、植島さんっ。

小声なのに、なぜかいやに響いた。
ど、ドキドキしてしまった。


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