秒殺☆KILLER
未だにドキドキしてる私は、急いで蘭ちゃんとキミちゃんの元へと走っていった。

「燕ちゃん早いね!うちとか七時に起きてギリギリだったよー!」

まぁ、泊まってたので・・・

「私はメイクとかするから、いつも六時起きー」

「うそ!?来る時間はいつも遅いくせにー!」

「蘭はオシャレって言葉を知らないからそういうこと言えるんだよっ」

「わ、私だってするぞ!?///」

朝から元気いっぱいに笑い合う蘭ちゃんキミちゃん。
凄く、こういう小さな一瞬が好き。

今までずっと静かな学生生活を送ってきたから、些細なことも大事だと思える。

「あ、そういえば今日テストじゃん・・・」

転校の次の日から英語のテストって、は、ハードル高過ぎます。

「私、教科書の一ページも読まなかったよー?」

「私もー!なんか運任せって感じー!」

「燕ちゃんは?予習とかした?」



ギクッ



が、学校に泊まったなんて口が裂けても言えない・・・
しかも桜君と二人っきりだったなんて・・・

「た、単語覚えるのに徹夜かかりましたよー・・・(汗)」

「はっ!?徹夜っ!?」

「ありえないっ・・・燕ちゃん、徹夜はお肌の大敵だよ?ちゃんと休息とらなくちゃっ!」

「あ、ありがとうっ」

い、以後気をつけます!
って言っても、今後しばらくは学校に泊まらないと思うけどね・・・





キーンコーンカーンコーン





「やばっ、行こ、燕ちゃん!!ほら!君子も早くっ!」

「は、はいっ!」

「なんか目に入ったーっ!!」

飛我燕、転校初のテスト。
行って参ります!!


 * * * 


前から配られる大きなプリント。
なんだか急に緊張してきた。

「いくぞー・・・始めっ!!」





ザッ!





「(えーと、第一問・・・)」

英語英語英語、とにかく英語だらけ。



  *問一、空欄に当てはまる答えを述べよ*  



Remember (   )
War (   )
Born (   )
Marriage (   )


< 9 / 59 >

この作品をシェア

pagetop