あたしの秘密
「っ!?…別に殺すためにここに入って来たわけじゃねえよ」

「え?違うんですか?でももう死ぬ覚悟できちゃったし、今更死なないのもなんかもったいないので殺してください」

「いや、なんでだよ!俺は刑務所入るなんて御免だからな!」

「いや、人の家に勝手に入って荒らしてる時点でアウトだよ」

「あぁ、いや、まぁそうだけど!」

「なんか盗みに来たんですよね?どうしてこんなことするんですか?どうしてこんな金もなさそうな家に入るんですか?」

「……自分で言ってて悲しくならないか?」

「すごい悲しいです!」

「おぉ……そうか……」

とにかく!!

「今、夕ご飯作ってる途中なんですよー。お腹すいたので作っていいですか?よかったら食べて行きます?」

「おぉ、いいのか?」

「いいですよー!一人分も二人分も変わらないし。じゃあ作ってるあいだそこの荒らしたやつ、片づけてもらっていいですか?」

「あぁ」
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