あたしの秘密
家の玄関のカギは一応もっているけど、達哉さんがいると信じて鍵を入れずにドアノブを回すとドアはあっさり開いた

いると思っていたけど心のどこかでいないと思っていたので少し拍子抜けした

入ってみると部屋の電気は付いていなくて「ホントにいるの?」という疑念があがった

が、達哉さんはソファーの上でテレビをつけたまま眠っていた

テレビには達哉さんには縁遠そうなニュースがやっていた

あたしは達哉さんの近くに近寄ってまじまじと顔を見つめた

あまりよく見たことはなかったけど達哉さんの顔って整ってるなぁ…

電気もつけないでじっと見つめていた

どのくらいの時間が経ったのかは分からないが多分5分くらいだっただろう

ふと我にかえり達哉さんに言いたいことがあったのだと思いだして起こそうとしたがきもちよさそうに眠る達哉さんをおこすのは気の毒かと思い考え直した
< 234 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop