豹変上司に初恋中。
そうだ、早く薬飲まないと。
「あ、あの……ご飯どうします? 薬だけだとさすがに」
「ああ、じゃあ頼めるか? 薬は要らないから」
「分かりました! じゃあお粥を……って、薬は飲んでください」
「……」
私のツッコミに、黙り込む昴さん。
……もしかして。
「薬、嫌いですか?」
「別に。嫌いじゃない」
聞けば、私の問いに間髪いれず忌々しそうに言う。
でも表情からは丸分かりだ。
なんか、風邪のせいか昴さん凄く可愛い。
「……えへへ。じゃあ、作ってきますね」
私は新しい一面を知れた事を喜びつつ、急いで料理を持って来るのだった。