豹変上司に初恋中。
既に終わった葉書の整理。
……。
もっとゆっくり終わらせるべきだった。
でも、さすがに終わったのに待ってたら変に思われちゃうかな。
睨めっこしながら、息を吐いた時。
ガチャ、と勢いよく扉が開いた。
「あ……!」
「お疲れ」
入ってきたのは昴さん。
相変わらず、編集長として、じゃないときはスタイリッシュな格好だ。
「お疲れ様です」
会えたことを嬉しく思いながら、ペコ、とお辞儀をすると、昴さんは頷いてくれる。
……でも、どこか疲れ切った顔。
昴さんは真っ直ぐ自分の机に向かって、また幾つかの書類を持ち上げた。