豹変上司に初恋中。
そんな呉羽を、今度は俺が組み敷いた。
「壊れるくらいに、愛してやるよ」
覚悟は決めた。
今更、引くつもりなんてない。
守れば良い。……或いは、頼れば良い。
「……逃げるなよ、華織」
呼び名に驚いたのか、……俺の表情に驚いたのか。
俺の下で、華織は目を見開いた後、嬉しそうに笑う。
その顔に、また理性が崩れかけた。
…流石に、酔ってる時に襲う気はない。
それなのに。
「好きです、昴さん…大好き」
自分の状況を知ってか知らずか、華織は俺に甘えるように擦り寄ってくる。
…飲み会では、絶対華織に酒を飲ませないことを誓った。
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