豹変上司に初恋中。
「それにしても午後って眠くなりますよねぇ……先輩?」
「え、あ!そうだね」
つい向こうに耳を傾けちゃってた。
怪訝そうに顔を覗き込んできた梓に笑みを返してから、席に座る。
その後は、特集だとかの整理を始めた。
―――
「あれ、呉羽さんは今日はまだ帰らないの?」
「あ、編集長。あの、残業してこれ仕上げたいんですけど、良いですか?」
「ああ……急がせちゃってごめんね。大丈夫だよ。今日は僕も8時まで残ってるから、何かあったら言って?」
「はい。ありがとうございます」
よし。
気合いを入れ直して、机に向き直った。