豹変上司に初恋中。
ライバル
―――
「…………」
「おはようございま~す」
次の日、私はいつもより早く出社して、ただ呆然としていた。
「おはようございま~す」
「…………」
「おはよう!! ございます!!」
「うわぁ!! ……あ、おはよう」
元気よく挨拶してきた梓に若干驚きつつ、挨拶を返す。
「ね、華織先輩。ちょっと相談に乗ってほしいんですけど……」
「え? 相談? いいよ」
後輩の頼みを断るはずもなく、私はこくりと頷いた。
けれど、それをすぐに後悔することになる。