桜龍




「とりあえず、そろそろ狼牙に怪しまれるから帰るよ」



アイツ等、ただでさえ五月蝿いのに、これ以上五月蝿くなったら厄介だし。



「おぅ。また来いよ」



「いつでも相談乗ってやるから」



2人は優しいね。



「うん。ありがとう」



そうして、あたしは理事長室を出た。



う〜ん……狼牙はめんどうだけど、戻らないともっと面倒になりそうだしな……



仕方ない。戻ろう...




そして、寮の部屋の前。



帰りに誰にも会わなかったのは、なぜ??



ま、気にしないでおこう。



――ガチャ



入ったとたん、5人に囲まれた。



てか、あたしが帰ってくるの待ってたのかよ……コイツ等もヒマなんだな……





< 171 / 351 >

この作品をシェア

pagetop