桜龍
「とりあえず、そろそろ狼牙に怪しまれるから帰るよ」
アイツ等、ただでさえ五月蝿いのに、これ以上五月蝿くなったら厄介だし。
「おぅ。また来いよ」
「いつでも相談乗ってやるから」
2人は優しいね。
「うん。ありがとう」
そうして、あたしは理事長室を出た。
う〜ん……狼牙はめんどうだけど、戻らないともっと面倒になりそうだしな……
仕方ない。戻ろう...
そして、寮の部屋の前。
帰りに誰にも会わなかったのは、なぜ??
ま、気にしないでおこう。
――ガチャ
入ったとたん、5人に囲まれた。
てか、あたしが帰ってくるの待ってたのかよ……コイツ等もヒマなんだな……