桜龍




朔夜の声をさえぎって、しゃべったのは、あたしだ。


用事なんか、別にないけれど、


他の族が戦っている時は、自分たちにも、危害があるかも知れないから、


総長として、あたしは桜龍に戻らないと……



――この決まりは、侑稀が総長になってすぐ、攻められた理由が、総長変わり目と言うことと、他の族が戦っている、少し注意が逸れたときだったから。





< 180 / 351 >

この作品をシェア

pagetop