桜龍




「では、僕が案内しましょうか?」



――ニヤッ



――ブルッ



今の笑顔……絶対裏がある。



「じゃあ……」



一騎さん、ダメー!!



――ギュッ



あたしはおもいっきり一騎さんの袖を握って引っ張る。



「……いや、担任の紹介がてら、連れてってもらうよ」



ハァ……一騎さん、気付いてくれたみたい。よかった。



「……わかりました。では、失礼します」



――バタン





< 21 / 351 >

この作品をシェア

pagetop