桜龍




「言え」



多分、今のあたしは、自分で自分を抑えられないから、物凄い量の殺気が出てるんだと思う。



まわりで、炎尾の下っぱが倒れる音が聞こえるし。




だけど、今はそんなことにかまってる暇はない。



「元……炎牙って族の総長だったやつだよ」



「そいつについて、詳しく教えろ」



「こ、これ以上知るかよ!!」



キッ……



さらに殺気の量を増やして睨んだ。






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