桜龍




「んなもん、やったもん勝ちなんだよ!!」



そう言って、炎尾総長は桜姫に不意打ちで殴りかかった。



だが………



――パシッ



それは片手で受けとめられ、逆に桜姫が炎尾総長の胸ぐらを掴むかたちとなった。



――ザワッ



桜姫の殺気が強くなり、炎尾総長が何かわめいているのがわかった。



それを聞いた桜姫は、さらに殺気が強くなった。



まわりにいた炎尾の下っぱが、殺気だけで倒れていくほど。





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