桜龍
話してる内容がとても気になる。
だが、今、それを聞きに近づいたら、かなり危険そうだ。
あきらめるしか、ないか。
そして……
話し終わる頃には、更に殺気の量が増えていて、炎尾総長までもが気絶していた。
「桜姫、少し落ち着け」
そう言った男の声に、桜姫は我を取り戻したようだ。
「そうよ……とりあえず、いったん倉庫に戻りましょ」
そう言った女の案に、来ていた桜龍の奴ら全員が頷いた。
なんか、勝手に話が進んでないか??
て言っても、口出し出来る雰囲気ではないのだが。
「ほな、決まったことやし、帰るで。“楓”」
…………………………