桜龍
「………………そう。俺……いや、あたしは月村楓。桜龍10代目総長。桜姫」
その言葉に、俺たち全員が息を飲んだ。
そして、俺たちが否定の言葉を求める声をかける中、あいつは、
「ウソじゃない」
そう……はっきりと、言ったんだ。
なんでだよ……
もう、バラバラじゃねぇか。
そして、桜龍の奴らに声をかけられた楓は、悲しい顔をしながら去っていった。
どういうことだよ……
なぁ、楓。どうすりゃいいんだよ。