桜龍
ココロ構え
楓side――
狼牙と別れたその足で、桜龍の倉庫に戻った。
だけど……なんか、空気が重い。
いや、あたしのせいなんだろうけど、ちょっと重すぎない??
「ねぇ……今日の炎尾のこと……どうする??」
このまま重いのはいやなので、話を切り出すことにした。
「……そうだったな。俺は一度、侑稀のことは楓に全てを任せると言った。そのことに、二言はない。
だけど……組も関わってくるとなると、話は違ってくる」
翔太……
「あたしも……危ないところに1人で行く楓を、普通に送り出すことなんてできない」
桃香……
「…………………」
圭吾??