桜龍
だけど……
侑稀の情報に近いなら、そんなの関係ない!!
うん。第一、あたしは無理やり入れられただけだし。
相手のコトを確認せずに、初対面の奴を、幹部にするなんて、狼牙にも非はあるはず。
そう。この際、開き直って行ったほうが、楽かもしれない。
「翔太……それ、何時に決行するの??」
「!! 行く……のか??」
翔太は、あたしが狼牙のところに行くとは思ってなかったみたいだ。
「うん。侑稀を早く、安心させてあげたいし」
いつまでも、倉庫に籠もりっぱなしじゃ、あたしはいいとしても、みんなの身が疲れるからね。