桜龍
「………………………」
まわりを見ると、桃香、そして、翔太や圭吾も真剣にこっちを見ている。
「あたし………総長、つとまってるのかな??」
『え??』
三人の声が重なった。
「今……みんなが、あたしについてきてくれてるのは、侑稀の仇を討ちたいから……
侑稀の仇をとってしまえば、あたしはもう、みんなに必要にされないのかな??」
「そんなんちゃう!!」
「楓は、いつまでも、あたしたちに必要だよ……」