桜龍




あたしの後に続く、桃香、翔太、圭吾。




下っぱは、あたしの雰囲気を感じ取ったのか、喋っていた人も静かに黙ってくれた。




よかった。これで、大きな声を張らずにすむ。




「みんな……よく聞いてほしい。最近入った人はわからないかもしれないけど……みんな、侑稀のこと、忘れてないよね??」



『はい!!』




「実は、1週間前、あたしたちは、侑稀を殺った人物と、深く関わっている人と接触をした」



その言葉を言ったとたん、少し騒がしくなったが、あたしの空気をよんでか、また静かになる。





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