桜龍
「1週間前……炎尾は、あたしたちを攻めたあとに、No.2の狼牙を攻めに行った。あたしたちは、炎尾の後を追って、その人に接触をして、情報を得た」
みんな、真剣にあたしの話を聞いている。
「その時は、あまり大した情報を得ることはできなかったけど、その後……ついさっき、炎尾がまた、狼牙に攻め込もうとしていることがわかった」
ここからだ……この先を言うのがつらい。
また、大切な人を失うのは嫌だ。
そう思っていたら――