桜龍




「圭吾、止めろ。今はそんなことをしている場合じゃない」




「!!でもなぁ、翔太。お前も、間近で見てきたからわかるやろ!!
2人がどんな関係やったか!!」




圭吾は、そう言いながらも、怒りを押さえているのか、拳がかすかに震えているのがわかった。




「そんなこと……俺等が一番よくわかってる!!でも今は、炎牙の元総長だろ!!」



「……そうよ。圭吾。噂なら、後から訂正が効くんだから」




二人の言葉に納得したのかは知らないけど、圭吾が海から手を離した。





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