桜龍




「……続き、お願いしてもいいですか??」




そう言う朔夜の声に、あたしは過去を言うしかなかった。




「――噂にもあるように、侑稀とあたしは、付き合っていた」




その言葉に、狼牙のみんなが息を飲むのがわかった。




「あれは、2人で出かけていた時だった――」



そう言って、あたしは侑稀との……あの日の出来事を、話した。




「……そうでしたか。それで、その話と今回の件との関わりは??」



さすがと言うべきか……朔夜は、他の4人が何も言えないような状態でも、さらなる情報を求める。





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