桜龍





「さっきも言ったけど、あたしを取り押さえてほしい」



「……どういうことだ」




「あいつ……狭山を見たら、あたしはすぐに狭山に手を出してしまうかもしれない。いや、多分出す。だから……あたしの暴走を止めてほしいんだよ」




今まで、あたしの暴走をすぐに止められたのは、侑稀だけだった。





< 302 / 351 >

この作品をシェア

pagetop