桜龍





いったぁ………



佐田組組長のナイフは、見事にあたしのお腹に刺さったみたいだ。



でも、大輝のことを守れてよかったぁ……




後悔はないと思う。



あたしのせいで、また誰かが傷つくよりは、よほどいい。




でも、さすがにここまでの痛みは想像してなかった。




『かえでー!!』



みんなの声が、遠くで聞こえる。




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