桜龍
あたしの頭を撫でたまま、微笑んでいた。
「俺は、ずっと楓の心の中にいるから。俺たち、ずっと一緒だな」
どうして………侑稀は、あたしを喜ばせるのが、こんなにうまいんだろう?
「侑稀…………あたし、ちゃんと侑稀のとこに、戻ってくるから。ちゃんと生きて、次に侑稀に会ったときは、いっぱいお土産話ができるようにしておくから……っ。
ーーだからっ、次に来るときまで、あたしのことを……待っていてくれますか?」